『羊たちの沈黙』 トマス・ハリス

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1988年にトマス・ハリスが発表した、『羊たちの沈黙』 は、
天才的な洞察力を持つ、ハンニバル博士を主役にしたシリーズ第2作目。


1991年にジョディ・フォスター主演で映画化され、大ヒットを記録した。


博士役のアンソニー・ホプキンスは、
続編、『ハンニバル』 でも主演を務め、当たり役となった。


本作品は、犯罪捜査において、犯罪の性質や特徴から、
行動科学的に分析し、犯人の特徴を推論する、”プロファイリング” を、
日本に広く知らしめる、大きな役割を果たした。


物語は、バッファロー・ビルと呼ばれる、
連続誘拐殺人事件犯が捕まらない中、捜査にあたった、
FBI捜査官クラリスが、精神異常者病院に拘禁されている、
殺人犯で医学博士でもある、ハンニバルと対面し、
助言をもらう中で、犯人を追い詰めていく話だ。


それまで市民権を得ていたとは言えなかった、
サイコスリラーもしくはシリアルキラー作品が増加するきっかけとなった、
エポックメイキング的作品である。


特に、人間の心理的恐怖さを克明に描いたことが、それまでの、
ただホラー的描写が多くサイコチックでチープな作品とは一線を画している。


著者であるトマス・ハリスは、1975年にパレスチナ・ゲリラと捜査陣の、
息詰まる戦いを描いた、『ブラック・サンデー』 で、デビュー。


30年の作家生活で、わずか5作品しかない、
非常に寡作で、人前に姿を現さない謎の多い作家である。


しかし、その作品はとても水準が高く、推理小説の、
新たなジャンルを築いた人物として、尊敬の念を集めている。





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