『ジャッカルの日』 フレデリック・フォーサイス

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『ジャッカルの日』は、フレデリック・フォーサイスが、1971年に出版したデビュー作だ。


日本でも人気の高い作品で、時々行われるミステリーランキングの調査でも、
高い順位を維持している、息の長い作品である。


1973年に映画化され、これも高い人気を博している。


実在の暗殺者にも人気があり、後年遺留品の中から、『ジャッカルの日』が、
見付かり、”ジャッカル”の名で呼ばれたテロリストも存在した。


内容は、フランスの極右組織に雇われた、
コードネームが、”ジャッカル”としか分からない、
暗殺者と警察当局との戦いを描いている。


標的は、時のフランス大統領ドゴール。
追う者と追われるものとの、手に汗握る攻防が見どころの作品。


冷静そのもののジャッカルの行動が、プロの殺し屋の凄みを感じさせる。


フォーサイスが記者時代、フランスに特派員として駐在していた経験が、
遺憾なく作品に反映されていて、読み手を飽きさせない。


ドゴールが暗殺された歴史的事実はないので、
結末はいわずもがなであるが、最後の最後まで、
「ひょっとしたら成功するのでは?」と思うほど、リアリティある描写が素晴らしい。


前後して、多くのスパイ小説・謀略小説が出版されたが、
今なおスパイ小説の最高峰との呼び声が高い。


フォーサイスはこの後も、『オデッサ・ファイル』『戦争の犬たち』など、
映画化されたスパイ小説を書いているが、完成度は「ジャッカルの日」に遠く及ばない。


読み始めると一気に読んでしまうので、読む時は次の日が休みの時をお勧めする。





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